秋の訪れとともに部屋の寒さを感じる日が増えてきましたね。石油ファンヒーターはそんな寒い日の部屋を暖かくしてくれるアイテムですが、長年使い続けていると効率的に暖房できなくなったり、故障の危険性も高まってきます。
石油ファンヒーターは10年程度で効率が低下し始め、20年を過ぎると危険な故障を起こしやすくなります。ファンモーターの異常音や、石油が充填されていながら暖房能力が落ちている場合は、部品の摩耗や故障のサインだと考えられます。このまま使い続けると、火災につながる恐れもあります。
長年使い込んだ石油ファンヒーターの場合、新しい製品に買い換えることをオススメします。近年の石油ファンヒーターは省エネ性能が向上しているので、電気代の削減にもつながります。買い換える際は、適正な暖房能力の製品を選ぶのがポイント。部屋の広さに合わせて効率的に暖房できるよう、サイズを吟味しましょう。
さらに、古い石油ファンヒーターを使用し続けると、石油漏れや異常過熱などで火災が発生する危険性が高くなります。石油ファンヒーターから出火する火災は全体の約2割を占めており、特に死者が出る重大事故につながるケースが多いのが特徴です。
火災を未然に防ぐため、定期的にヒーターを点検し、異常を感じた場合は使用を控えるべきです。コンセントの差し込みがゆるんでいたり、ヒーターが異常に熱くなる場合は要注意です。また、近くに燃えやすい物を置かないようにするなど、日頃の注意が大切です。
石油ファンヒーターが古くなった場合、新品への買い換えとともに、使用しなくなった古い製品の処分も必要となります。長年ご使用いただいた石油ファンヒーターを正しく処分することで、環境に配慮することができます。
【石油ファンヒーターを捨てる前の準備】
●使用済みの石油の処分
- 石油をできるだけ使い切ることがポイントです。タンクの中に油が残っていると、回収業者に断られることがあります。使い切れない場合は、指定の回収場所に問い合わせて指示に従いましょう。
- 使用済みの石油は、市区町村の指示する場所に持ち込むのが一般的です。自治体に回収場所を確認することをおすすめします。
●電源コードや部品の取り外し
- 取り扱い説明書に従って、電源コードやフィルターなどの付属部品を取り外します。
- 金属部分とプラスチック部分を分別して、各部品の指示に従った分別を心がけましょう。
【正しい石油ファンヒーターの捨て方】
●地域の大型ごみ処分ルールの確認
- 市区町村によって、大型ごみの収集日や処分方法が異なります。必ず地域のルールを確認しましょう。
- 料金は基本的に無料ですが、地域によっては有料のところもあります。ごみ出しのタイミングにも注意しましょう。
●資源再生施設や回収業者の活用
- 有料で石油ファンヒーターの回収を受け付けている業者を利用する方法もあります。自分で運搬する手間が省けます。
- 無料回収キャンペーンを実施している施設もあるので、探してみるとよいでしょう。
【安全に石油ファンヒーターを捨てるための注意点】
●事前の清掃と消臭
- ヒーターの表面に付着したホコリや汚れは、しっかりと拭き取りましょう。汚れていると収集を断られます。
- 石油のにおいは、脱臭スプレーなどで消臭すると安全です。ウェットティッシュで汚れを拭き取るのもおすすめです。
●転倒や破損を防ぐための梱包
- 運搬時の破損を防ぐため、ヒーターを段ボールや布団袋に入れて結束バンドで固定します。テープも使ってしっかりと梱包しましょう。
以上のポイントを確認し、地域のルールに沿って石油ファンヒーターを処分することで、環境に優しい方法が実践できます。少しの配慮で、私たちの暮らしと地球環境を守ることができます。石油ファンヒーターの正しい捨て方を心がけてみませんか。
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